【イタリア】ローマおすすめ観光スポットまとめ|4泊5日で巡るモデルコースと見どころ

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ユスティナ
ユスティナ

こんにちは、ユスティナです!

ロンドンから飛行機で約2時間。ずっと憧れだった、歴史と芸術の街、ローマへ行ってきました。

「永遠の都」と呼ばれるローマは、どこを歩いても絵になる街。古代遺跡と日常の風景が自然に溶け合っていて、過去と現在が同じ場所に息づいている、とても魅力的な場所です。そして言うまでもなく、パスタとピザの天国でもあります。

今回は私が4泊5日で訪れたローマ旅行をもとに、実際に歩いて印象に残った観光スポットを中心にご紹介します。

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4泊5日のモデルコース

10月の頭に訪れたローマは、観光にも街歩きにもぴったりの季節。日中は20~25℃ほどの暖かさで、朝晩は少し肌寒いくらいのちょうどいい気候でした。

旅のスケジュールは、ざっくりこんな感じ。

旅のスケジュール(4泊5日)

グルメ情報は別記事でまとめています。

おすすめ観光スポット13選

ローマは、街全体がユネスコの世界遺産に登録されていて、見どころたくさん!今回訪れた場所の多くも、この世界遺産エリアに含まれています。

世界遺産リスト(例)
  • ローマ歴史地区
     └ コロッセオ、パンテオン、トレビの泉、スペイン階段、ナヴォーナ広場、ポポロ広場、ラルゴ・ディ・トッレ・アルジェンティーナ、ヴェネチア広場、サンタンジェロ城 など
  • バチカン市国
     └ サン・ピエトロ大聖堂、バチカン美術館、システィーナ礼拝堂 など

それでは順番に紹介していきます。

1. ヴェネチア広場│Piazza Venezia

初日は旅の疲れもあったので、観光は控えめに街をのんびり歩くことに。まず向かったのは、ローマの交通と歴史の中心にあるヴェネチア広場。

真っ白な大理石が印象的なヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂(通称ヴィットリアーノ)がそびえ立っています。

建物の迫力と美しさは圧倒的で、近くで見上げるだけでも十分見応えがあります。屋上の展望台へはエレベーターで上がることができ、フォロ・ロマーノコロッセオ方面まで一望できます。

夕方の光に照らされた白い外壁がとても美しく、ローマ初日の街歩きにぴったりの景色でした。街全体を俯瞰できる絶景スポットなので、街の景色を眺めてみたい方はいかがでしょうか。

名称:Piazza Venezia(Vittoriano)
住所:Piazza Venezia, 00187 Roma RM, Italy
公式ページ:https://vive.cultura.gov.it/en/vittoriano/

2. ラルゴ・ディ・トッレ・アルジェンティーナ│Largo di Torre Argentina

ナヴォーナ広場から少し歩いたところにある、ラルゴ・ディ・トッレ・アルジェンティーナ。

古代ローマ時代の神殿跡が広場の中にそのまま残されていて、街の真ん中に突然あらわれる遺跡がなんともローマらしくて素敵です。

ラルゴ・ディ・トッレ・アルジェンティーナ

ここは、紀元前の建物の土台がそのまま残る考古学エリアで、ジュリアス・シーザーが暗殺された場所ともいわれています。高低差のある遺跡を見下ろすように囲む形になっていて、古代と日常が同じ空間で共存している、まさにローマならではの光景でした。

また、この遺跡は現在、猫の保護施設としても知られています。私も実際、気持よさそうに日向ぼっこしている猫ちゃんを発見しました。

観光名所の喧騒から少し離れて、静かにローマの歴史を感じられるおすすめのスポットです。

名称:Largo di Torre Argentina
住所:Largo di Torre Argentina, 00186 Roma RM, Italy
公式ページ:https://sovraintendenzaroma.it/

3. スペイン階段│Spanish Steps

ローマで迎えた二日目の朝。まだ外が薄暗い6時に起きて、街が静かなうちにホテルを出ました。日の出前の7時すぎ、向かったのはスペイン階段。

ホテルが近くにあったおかげで、歩いて5分ほどで到着しました。

スペイン階段は、トリニタ・デイ・モンティ教会へと続く優雅な階段で、18世紀に建設されたローマを代表する観光名所のひとつ。

映画『ローマの休日』で、オードリー・ヘプバーンがジェラートを食べるシーンの舞台としても知られています。そのため、世界中から多くの観光客が訪れる人気スポット。

とても有名な場所なので、午前9時を過ぎるとすでに多くの人で賑わう印象です。

朝の早い時間帯は驚くほど人が少なく、空気が澄んでいてどこか特別な雰囲気に包まれています。早起きが苦手でない方は、ぜひ早朝の見学がおすすめ。実際、早い時間でも何人か日本人観光客の方を見かけました。

名称:Spanish Steps
住所:Piazza di Spagna, 00187 Roma RM, Italy

4. トレビの泉│Trevi Fountain

スペイン階段から少し歩くと、トレビの泉に到着します。

ローマを代表する観光名所のひとつで、映画『ローマの休日』や『甘い生活』のロケ地としても有名です。バロック様式の華やかな彫刻が印象的で、泉の中央には海の神、ネプチューンの像がそびえ立っています。

そして、この泉といえばコイン投げが有名。

右手で左肩越しにコインを1枚投げると「またローマに戻って来られる」、2枚投げると「好きな人と結ばれる」、3枚投げると「恋人や夫婦が別れる」という言い伝えがあります。1枚だけにしておくのが無難かもしれませんね。

昼間は前に進むのが大変なくらい観光客でいっぱいになるので、人混みを避けたい方は朝早めの時間帯(7時〜)がおすすめです。実際、8時過ぎは既にたくさんの人で混み合っていました。

観光客が多く、スリが多発するエリアです。写真撮影中は荷物から目を離さないように。

名称:Trevi Fountain
住所:Piazza di Trevi, 00187 Roma RM, Italy

5. ポポロ広場│Piazza del Popolo

スペイン階段から北へ少し歩くと、ローマらしい開放感のあるポポロ広場に到着します。

円形の広場の中央には古代エジプトのオベリスクが立ち、左右には対になった教会が並ぶ美しい景観。まさにローマの玄関口と呼ばれるにふさわしい場所です。

広場の奥にはピンチョの丘への階段があり、上まで登るとローマの街並みを一望できます。
カフェのテラスで少し休憩しながら、のんびり広場を眺めるのもおすすめです。

名称:Piazza del Popolo
位置:Piazza del Popolo, 00187 Roma RM, Italy

6. パンテオン│Pantheon

ローマの中心部にあるパンテオンは、実際に目の前に立つと想像以上の迫力。外観の重厚さもさることながら、中に入ると静けさと光の美しさに息をのみます。

もともとは紀元前27年ごろ、アグリッパによって建てられた「すべての神々に捧げられた神殿」。
現在の建物は2世紀初頭、ハドリアヌス帝によって再建されたものです。2000年近く経った今もその形をほぼ保っており、古代ローマ建築の最高傑作のひとつといわれています。

天井の中央には丸い大きな穴が開いていて、そこから自然光が差し込み、時間とともに床をゆっくり移動していきます。季節や時間によって光の角度が変わるため、訪れるたびに違う表情を見せてくれるのだそう。

チケットは当日でも列に並べば購入できますが、時間を節約したい方は公式サイトからの事前予約がおすすめ。私は午後3時ごろにオンラインで予約し、スムーズに入場できました。

名称:Pantheon
住所:Piazza della Rotonda, 00186 Roma RM, Italy
公式ページ:https://direzionemuseiroma.cultura.gov.it/en/pantheon/

7. ガレリア・ドーリア・パンフィーリ│Galleria Doria Pamphilj

パンテオンから歩いて10分ほどの場所にある、ガレリア・ドーリア・パンフィーリ。その日の締めくくりに訪れた美術館です。事前予約は必要なく、当日そのまま入ることができました。

個人所有としてはローマ最大規模の美術で、外から見るとこぢんまりしていますが、中に入るとまるで迷路のように展示室が続きます。

壁一面に並ぶ絵画と金色の装飾、天井のフレスコ画がとても豪華で、建物そのものが芸術作品のよう。ベルニーニやカラヴァッジョなど有名画家の作品も多く、見応えがありました。

観光客が多い大聖堂やバチカン美術館とは違って、ここは人が少なく静か。ゆっくりと作品と向き合える、落ち着いた雰囲気が印象的でした。
メジャーな観光地から少し離れてゆっくり過ごしたい方にぴったりの場所です。

名称:Galleria Doria Pamphilj
住所:Via del Corso, 305, 00186 Roma RM, Italy
公式ページ:https://www.doriapamphilj.it/roma/

パンテオンから歩いてすぐの場所にあるナヴォーナ広場は、ローマの中でも特に華やかな広場のひとつ。
バロック様式の噴水やカフェのテラスが並び、いつ訪れても明るくにぎやかな雰囲気です。

広場の中央にある「四大河の噴水」は、ベルニーニの代表作で、近くで見ると彫刻の細部まで本当に美しく、光の当たり方でまったく違う表情を見せてくれます。

ローマの広場はどこもそうですが、彫刻の完成度も、水の透き通った美しさも、やっぱりレベルが違いますね。

名称:Piazza Navona
位置:Piazza Navona, 00186 Roma RM, Italy

9. サン・ピエトロ大聖堂│St. Peter’s Basilica

ローマ滞在中に一度は訪れたい場所、サン・ピエトロ大聖堂。この大聖堂は、カトリックの総本山であり、世界最大級の教会として知られています。

もともとはイエスの弟子であり、初代ローマ教皇とされる聖ペテロ(St. Peter)の墓の上に建てられたもので、16世紀に再建が始まり、ミケランジェロをはじめとする多くの芸術家が設計に関わりました。

ドームのデザインもミケランジェロによるもので、ローマを象徴する建築のひとつです。

私はドームの上からバチカン市国とローマの景色を一望したくて、ドーム見学付きツアーを事前に予約しました。

ドームまではエレベーターで途中まで上がることができ、残りの約150段は階段を登ります。少しきついですが、登る価値は十分にありました。オレンジ色の屋根がどこまでも続く景色はまさに絶景!

ドームから降りたらそのまま大聖堂の中へ。

大聖堂の内部も息をのむほどの美しさ。天井の高さ、光の入り方、そして細部まで施された装飾のすべてが圧巻です。

基本的に入場無料ですが、ファーストトラックやドーム入場は有料です。

ポイント

ここもトレビの泉やスペイン階段と同じく、朝一で行くのがポイント。

朝一が無理な場合は、ファストトラックがおすすめ。ファストトラックでも列はできますが、一般よりは確実に早く入れます。なので、事前にオンラインで「Skip the Line」のチケットを予約しておくといいです。

私が行ったときは朝9時の時点ですでに行列ができていて、ツアーで並び始めたのは10時半ごろ。なんと入場までに約2時間半(!)かかりました。日陰がほぼないので、暑い季節はかなり大変です。もちろん列に並んでいる間はお手洗いにも行けません。

後から調べてみたら、2025年は25年に一度の「聖年」で、サン・ピエトロ大聖堂では特別な【聖なる扉】が開かれていました。その扉をくぐるためにいつも以上の大行列ができていたようです。

長い時間並んだ甲斐がありましたが、入場まではかなり体力を使うので、個人的には一生に一度でいいかなと思います。

名称:Saint Peter’s Basilica
住所:Piazza San Pietro, 00120 Città del Vaticano, Vatican City
公式ページ:https://www.basilicasanpietro.va/en/products/

10. バチカン美術館│Vatican Museums

サン・ピエトロ大聖堂を出て、そのまま向かったのは世界有数の規模を誇るバチカン美術館。

館内は想像以上に広く、絵画や彫刻、天井画のどれもがまるで美術の教科書をめくっているようでした。

特に有名なのは、ラファエロの《アテネの学堂》と、ミケランジェロが描いたシスティーナ礼拝堂の天井画。あの指を合わせるシーン『アダムの創造』は意外と小さく見つけにくいので、焦らずゆっくり探すのがおすすめです。

システィーナ礼拝堂の天井画での写真撮影は禁止となっています。

ポイント

館内はとても広く、見学には時間と体力が必要です。システィーナ礼拝堂は見学ルートの一番最後にあり、一方通行になっているため後戻りはできません。途中に座れる場所もほとんどないので、歩きやすい靴と水分の準備を忘れずに。

また、チケットは約1か月前にオンラインで予約していましたが、当日もかなり混雑していました。人気の時間帯はすぐに埋まってしまうので、公式サイトから早めの予約がおすすめです。

私は残念ながら警備員の方に促されて『アダムの創造』を見逃してしまいましたが、せっかくの機会なので、時間をかけてじっくり鑑賞してみてくださいね。

名称:Vatican Museums
住所:00120 Vatican City
公式ページ:https://www.museivaticani.va/content/museivaticani/en.html

11. サンタンジェロ城│Castel Sant’Angelo

ローマで最も有名なお城といえばここです。

もともとはローマ皇帝ハドリアヌスのお墓として2世紀に建てられた建物で、のちに要塞・監獄・教皇の避難所などとして使われてきました。

現在は博物館として公開されていて、上のテラスからはサン・ピエトロ大聖堂やテヴェレ川を一望できます。

夜にはライトアップされ、サンタンジェロ橋とあわせて撮る写真がとても人気です。

名称:Castel Sant’Angelo
住所:Lungotevere Castello, 50, 00193 Roma RM, Italy
公式ページ:https://direzionemuseiroma.cultura.gov.it/museo-nazionale-di-castel-santangelo/

12. コロッセオ│Colosseum

ローマを象徴する建造物といえば、やっぱりコロッセオ。古代ローマ時代に建てられた円形闘技場で、外観だけでも圧倒されるほどの迫力があります。

かつてこの場所で歓声が響いていたことを思うと、なんとも不思議な気持ちに。石造りの壁の隙間から差し込む光や、吹き抜ける風が心地よく、2000年前に建てられたものが今もこうして残っていることに感動しました。

チケットは事前にオンラインで予約しておいたので、当日はスムーズに入場できました。こちらもバチカン美術館と同じく、1か月ほど前の予約がおすすめです。

ポイント
  • 下から全体を見上げたい方は、アリーナオンリーチケットがおすすめ。
  • 上から「観客の視点」で見下ろしたい方は、Colosseumチケットを。
  • 9時を過ぎるとすでに混雑していた印象なので、できるだけ早い時間帯の入場がおすすめです。

私が予約したのは、アリーナから全体を見上げられるチケット。中に入ると、外から見たときよりもずっと広く感じます。

名称:Colosseum
住所:Piazza del Colosseo, 1, 00184 Roma RM, Italy
公式ページ:https://colosseo.it/en/tickets/24h-colosseum-roman-forum-and-palatine/

13. フォロ・ロマーノ│Roman Forum

コロッセオのすぐ隣に広がるフォロ・ロマーノは、古代ローマの政治と宗教の中心地。コロッセオの入場券を買うと、無料で入れます。

一番印象的だったのは、パラティーノの丘から見た景色。遺跡越しに見えるローマの街並みはどこか神秘的でした。

フォロ・ロマーノはかなり広いので、歩きやすい靴と水は必須。時間をかけてゆっくり巡ると、ローマの歴史の深さをより感じられる場所です。

また、丘の上からはコロッセオ方面まで一望できます。写真を撮りたい方は、この丘からの眺めのほうが人も少なく、ゆっくり撮影できておすすめです。

名称:Roman Forum
住所:00186 Rome, Metropolitan City of Rome Capital, Italy
公式ページ:https://colosseo.it/en/tickets/24h-colosseum-roman-forum-and-palatine/

まとめ

いかがでしたか?ローマはどこを歩いても歴史を感じられ、街全体がまるで屋外美術館のよう。早朝の静かな時間や、夕暮れに黄金色に染まる街並みなど、訪れる時間帯によってまったく違う表情を見せてくれるのもローマの魅力です。

観光客で混み合う街だからこそ、早起きしてまわること、そしてチケットは最低でも1か月前に予約しておくことが鍵。行く前は「見たいところが多すぎて回りきれないかも」と思っていましたが、実際は徒歩や地下鉄を使えば意外と効率よくまわれて、見ごたえも十分でした。

これからローマを訪れる方は、ぜひ朝の早い時間帯の観光と事前予約をうまく組み合わせて、ゆったりと自分のペースで楽しんでみてくださいね。

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筆者について
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ユスティナ │ ロンドン在住

ハンガリーとロシアのハーフ。日本育ち。

詳しくはブログの概要欄まで。

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